障害年金は、障害の原因となった病気やけがについて、初診日( 初めて医師や歯科医師等の診察を受けた日 ) にどの年金制度に加入していたかによって申請できる年金が違います。
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障害基礎年金(障害国民年金)
一般的に基礎年金と言われます。
- 初診日において、自営業者や専業主婦、学生等が加入する国民年金であった場合
- 年金に未加入であった20歳前の病気やけがにより、障害の状態になった場合
- 国民年金に加入したことのある人で、60歳~65歳未満の間に初診日のある病気やケガで障害の状態になった場合
障害厚生年金
初診日において、会社員やOLなどが加入する厚生年金の被保険者であった場合に対象となります。
会社に勤めていても厚生年金未加入の会社もあります(問題のあることですが)。
くれぐれもお仕事をするとき、会社の福利厚生はご確認しておいて下さい。後で後悔してもはじまりません。
障害共済年金(平成27年10月厚生年金と統一)
初診日において、公務員などが加入する共済組合の組合員であった場合に受給できます。
障害年金や障害者手帳の関係でご質問を頂きました。
Q:動脈弁閉鎖不全症(弁置換手術で人工弁を入れています)で判明より経過観察をしてきましたが昨年に弁置換(機械弁)の手術を受けました。
会社はその後復職していますが、まだ、フルタイムで働かず時間を短くして働いています。症状としてはたまに不整脈がでるくらいで、特に日常生活には支障はないのですが。
厚生年金の障碍者年金の申請は終了していますが、障害者基礎年金はもらえるのでしょうか?
また、区役所で障碍者手帳の申請をして現在、1級身体障碍者手帳をもらっていますが、これは何か別の手当などはあるものでしょうか?
障害基礎年金は自動認定
A:障害厚生年金を既に請求されたとのこと。
障害厚生年金を請求し、2級以上に認定された場合、障害基礎年金は自動的に支給されるものです。
障害年金が決定されると、国民年金・厚生年金保険年金証書が送られてきますが、障害基礎年金と障害厚生年金とは別の欄で書いてあるので非常にわかりにくいですよね。
別の手続は特に必要ありませんので大丈夫です。
また、障害者手帳も別の制度ですが、国からの年金はありません。ただ、その自治体によりいろいろな支援制度がありますので、詳しくはもよりの市役所へお問い合わせ下さい。