がん(胃・上咽頭・直腸)で障害年金を申請し、無事受給された事例をいくつか紹介します。
- 上咽頭がん
- 肝がん
- 直腸がん
上咽頭がんで障害共済年金2級(遡及請求3年)
認定 | 障害共済年金2級 遡及請求3年 |
相談者 | 60代男性 東京都狛江市 |
傷病 | 上咽頭がん |
金額 | 約270万円 遡及請求270万円(退職共済年金との調整後の金額) |
奥様からお問い合わせフォームでご連絡を頂き面談。
共済加入中に初診日があり、現在は退職されて特別支給(60代前半)の退職共済年金を受給中。
上咽頭がんにより、疲れやすさ・めまい・ふらつき・咀嚼等の症状があり、横になって過ごされることが多いとのこと。
共済組合には奥様が連絡をされて提出に必要な書類はお取り寄せ済みでしたが、事後重症での請求書類しかご用意はなかったのです。
障害認定日時点で3級以上に認められれば、退職共済年金も障害者特例により定額部分が遡って受給できます。
この場合、障害厚生年金の額と比較して、有利になる方を選択すればいいのです。
なんと複雑な制度でしょうか・・・。
共済障害年金と障害年金一元化
共済組合に連絡をし、遡及請求の為の書類を追加で送っていただくことに。
一元化した後も、共済組合と日本年金機構では請求の方法や用紙が違いますので、都度確認が必要です。
障害共済年金2級(遡及3年)との決定。
ご相談→裁定請求→等級決定→追加書類提出→年金選択→決定通知→共済部分受給開始→基礎部分受給開始 ほぼ1年かかりました。
長かったですが、ご依頼者さまにとても喜んで頂け、私も本当にうれしかったです。
胃がん(ダンピング症候群)で障害厚生年金3級
認定 | 障害厚生年金3級 事後重症 |
相談者 | 40代男性 東京都台東区 |
傷病 | 胃がん摘出後ダンピング症状 |
金額 | 約60万円 |
最初にご相談を受けたのは、ご依頼いただく1年半程前でした。
そのときに胃ガンの診断を受け、半年前に胃を全摘。
脱力感、倦怠感、めまいに加え強いダンピング症状が出現。
休職を経て職場復帰し、現在は以前と同じ業務をしているとのことでした。
職場復帰は難しい状態
最初の相談時に障害年金の制度と、在職中であり障害厚生年金の請求になるので3級の可能性はあるとお話をしました。
その時点では、フルタイムで働けなくなった時に請求を考えるということに。
1年半経って、胃の全摘による消化不良に加え、勤務による疲労で休職。
職場復帰は難しい状態なので、障害年金の請求をしたいとお電話を頂きました。
障害厚生年金を請求し、87日経過。
無事障害厚生年金3級に認定。
その病気でなくても手術後の後遺症で、就労や日常生活に相当の制限がかかる場合、障害年金に該当する可能性があります。
厚生年金は3級があり、労働に著しい障害がある場合受給できる可能性があります
。まず、状態をご相談ください。
直腸肛門管がんで障害共済年金2級(遡及請求4.5年)
認定 | 障害共済年金2級 遡及請求4.5年 |
相談者 | 50代男性 東京都目黒区市 |
傷病 | 直腸肛門管がん |
金額 | 約214万円 遡及請求350万円(基礎年金のみ) |
ご相談は11カ月前奥様からでした。
旦那様が直腸肛門管がん(末期状態)で入院中。
初診は5年前。
ご相談から1カ月経たない今年1月初め、現症の診断書が取得できた頃残念ながらご主人様はお亡くなりになってしまいました。
未支給の障害年金請求
しかし、当然請求してから亡くなるまでは権利がありましたので、未支給の障害年金請求に切り換え、障害認定日で2級認定を目指して請求。
3級認定だと在職中の為、全額支給停止になってしまいます(一元化前だった為)。
2級であれば、障害基礎年金の基礎部分だけは受給ができます。
審査期間は長く、途中で数々の追加資料の提出しいつまで続くのだろう・・・と心が折れかけたころ、やっとやっと通知が届きました。
未支給の障害基礎年金2級の支払通知です!奥様のがんばりがあったからこその結果ですね。
微力なが、お手伝いできたこと、本当にうれしく思います。
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障害年金専門の社労士 経験13年、相談累計3,668件(令和6年8月末現在) 受給率97.8%。
Googleのクチコミにも多く声を頂いております!本当にありがとうございます。
悪性新生物による障害 悪性新生物による障害の程度は、次により認定する。認定基準 悪性新生物による障害については、次のとおりである。
引用元:日本年金機構国民年金・厚生年金保険 障害認定基準 悪性新生物による障害
がんと診断されてから必要なお金の一部は、公的医療保険などで負担が軽減できる場合があります。また、就業や収入の状況に合わせた支援制度も整備されています。