障害年金の金額が人によって違う理由|障害基礎年金と障害厚生年金の違い

障害年金の金額が人によって違う理由|障害基礎年金と障害厚生年金の違い

障害年金の金額が人によって違う理由|障害基礎年金と障害厚生年金の違い

同じ病気でも、障害年金の金額が人によって違うことがあります

障害年金は、障害基礎年金と障害厚生年金で計算方法が異なります。

障害基礎年金は等級ごとに定額ですが、障害厚生年金は報酬額や加入期間などにより金額が変わります。

「同じ病気でも、人によって受け取れる金額が違うのはなぜですか?」

「障害基礎年金と障害厚生年金では、金額がどのくらい違うのですか?」

「配偶者や子どもがいると、障害年金は増えますか?」

このような疑問に、わかりやすくお答えします。

▶ 先に「いくら違うか」を知りたい方へ
会社員と自営業で、障害年金がどれくらい変わるのかをモデルケースで比較しています。
会社員と自営業の障害年金の金額差(モデルケース比較)はこちら

執筆者紹介|障害年金専門社労士 但田美奈子

はじめまして。

当事務所で障害年金の申請サポートを担当しております、但田美奈子です。

経験15年以上・累計相談件数4,250件(令和8年8月末現在)・受給率97.8%。
うつ病をはじめ、さまざまな傷病のご相談に対応してまいりました。

障害年金は、病気やケガで日常生活や仕事が難しくなったときに支給される大切な制度です。

この記事では、障害年金の金額が人によって違う理由を、障害基礎年金と障害厚生年金に分けて解説します。

申請を迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

▶ 無料相談はこちら

この記事の内容は以下からすぐ確認できます。

障害基礎年金と障害厚生年金の6つの違い

日本年金機構 中央年金事務所の建物入口

障害年金の金額は、制度上いくつかの条件や状況によって変わります。

主な違いは次の6つです。

1. 加入していた年金制度の違い

最も大きな違いは、初診日にどの年金制度に加入していたかです。

  • 自営業者・専業主婦など、国民年金加入中に初診日がある方:障害基礎年金
  • 会社員・公務員など、厚生年金加入中に初診日がある方:障害厚生年金

障害基礎年金は、1級・2級ごとに定額で決まります。

一方、障害厚生年金は、給与や賞与などをもとにした報酬比例部分があるため、人によって金額が異なります。

令和8年4月分からの障害基礎年金額は、昭和31年4月2日以後生まれの方で次のとおりです。

障害等級 障害基礎年金の金額
1級 1,059,125円/年
2級 847,300円/年

※昭和31年4月1日以前生まれの方は金額が異なります。

2. 収入・標準報酬額の違い

障害厚生年金の金額は、厚生年金加入中の報酬額をもとに計算されます。

年収300万円の方と年収600万円の方では、障害厚生年金の報酬比例部分に差が出ます。

ただし、計算に使うのは現在の給与だけではなく、厚生年金加入期間中の報酬額をもとにした平均です。

そのため、若い頃の給与、昇給後の給与、賞与の有無なども最終的な年金額に影響します。

3. 厚生年金の加入期間の違い

同じ報酬額でも、厚生年金に加入していた月数が長いほど、障害厚生年金の金額は増えます。

たとえば年収が同じでも、厚生年金に30年加入していた方と10年の方では、報酬比例部分の金額に差が出ます。

なお、障害厚生年金では、加入期間が300月未満の場合、300月として計算される取扱いがあります。

4. 障害等級の違い

障害年金は、障害の程度に応じて1級・2級・3級に分かれます。

  • 1級:2級の1.25倍
  • 2級:障害基礎年金と、厚生年金加入者の場合は障害厚生年金の対象
  • 3級:障害厚生年金のみ。障害基礎年金は支給されません

同じ病名でも、日常生活や就労への影響が異なれば、障害等級が変わり、受給額も変わります。

5. 家族構成による加算

一定の条件を満たす配偶者や子どもがいる場合、障害年金に加算がつくことがあります。

配偶者の加給年金額

障害厚生年金1級・2級に該当し、一定の条件を満たす配偶者がいる場合、配偶者の加給年金額が加算されることがあります。

対象 金額
障害厚生年金1級・2級 243,800円/年

子の加算額

障害基礎年金1級・2級を受ける方に、18歳到達年度末までの子、または20歳未満で障害等級1級・2級の状態にある子がいる場合、子の加算がつくことがあります。

子の人数 加算額
1人目・2人目 1人につき239,300円/年
3人目以降 1人につき79,800円/年

6. 「同じ病気」でも金額が違う理由のまとめ

障害年金のもらえる金額と年金額の違い

障害年金の金額は、次の要素が重なって決まります。

  • 初診日に加入していた年金制度
  • 障害基礎年金か障害厚生年金か
  • 厚生年金の加入期間
  • 過去の報酬額
  • 障害等級
  • 配偶者や子どもによる加算

病名が同じでも、加入制度、報酬額、加入期間、等級、家族構成が異なれば、受け取れる障害年金額は変わります。

たとえば、自営業で扶養家族がいない方と、厚生年金加入・子どもがいる方では、同じ2級でも月額で大きな差が出ることがあります。

具体的な金額差については、障害年金の金額差をモデルケースで比較もご参照ください。

よくあるご質問

同じ病気でも、障害年金の金額が違うのはなぜですか?

障害年金の金額は、初診日時点の加入制度、厚生年金の加入期間、過去の報酬額、障害等級、配偶者や子どもの加算など、複数の要素で決まるためです。

障害基礎年金と障害厚生年金では何が違いますか?

障害基礎年金は原則として等級ごとの定額ですが、障害厚生年金は報酬額や厚生年金の加入期間により金額が変わります。

障害等級1級と2級では、年金額はどのくらい違いますか?

障害基礎年金1級の金額は、2級の1.25倍です。障害厚生年金でも、1級は報酬比例の年金額の1.25倍をもとに計算されます。

配偶者や子どもがいると、障害年金は増えますか?

一定の条件を満たす場合、配偶者がいると障害厚生年金に加給年金額が加算されることがあります。また、子どもがいる場合は障害基礎年金に子の加算がつくことがあります。

障害厚生年金3級でも障害基礎年金はもらえますか?

障害厚生年金3級の場合、障害基礎年金は支給されません。障害基礎年金は、原則として1級または2級に該当する場合に対象となります。

あわせて読みたい

受給されたお客様の声

多くの方から温かいお言葉を頂いております。ご評価やご感想の一つひとつが、何よりの励みです。

障害年金の金額や申請で迷ったらご相談ください

自分の場合はいくらくらい受給できるのか、障害基礎年金と障害厚生年金のどちらになるのか、初診日や請求方法をどう考えるかは個別の状況により異なります。

メールの無料相談はこちら

無料相談受付中!

参考資料

この記事をシェアする

記事一覧へ戻る

関連記事 Relation Entry