糖尿病の障害年金はいくら?金額・加算・合併症別の目安を解説

糖尿病の障害年金はいくら?金額・加算・合併症別の目安を解説

糖尿病の障害年金でもらえる金額はいくら?

糖尿病で障害年金を受給できる場合、金額は等級と初診日に加入していた年金制度によって変わります

障害基礎年金2級は年額847,300円、1級は年額1,059,125円です。

初診日に厚生年金に加入していた場合は、障害厚生年金が上乗せされます。3級の場合は障害厚生年金のみが支給され、最低保障額は年額635,500円です。

このページでは、糖尿病で受け取れる障害年金の金額を、等級別・制度別に解説します。

「糖尿病で障害年金はいくらもらえるのか知りたい」

「糖尿病性腎症や糖尿病性網膜症でも金額は変わるのか知りたい」

「障害基礎年金と障害厚生年金で、どのくらい違うのか知りたい」

このような疑問をお持ちの方に向けて、糖尿病の障害年金の金額をわかりやすく解説します。

このページでわかること

  • 糖尿病で受け取れる障害年金の金額
  • 障害基礎年金1級・2級の金額
  • 障害厚生年金1級・2級・3級の考え方
  • 子の加算、配偶者加給年金の金額
  • 年金生活者支援給付金の金額
  • 糖尿病で金額を確認するときの注意点
  • 時効と遡及請求の考え方

※このページは、糖尿病の障害年金の「金額」に特化した補助ページです。

認定基準や受給例については、糖尿病の障害年金の全体解説ページで詳しく解説しています。

また、糖尿病から人工透析になった場合は、人工透析の障害年金ページも参考にしてください。

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執筆者紹介|障害年金専門社労士 但田美奈子

はじめまして。

当事務所で障害年金の申請サポートを担当しております、但田美奈子です。

経験15年以上・累計相談件数4,193件(令和8年6月末現在)・受給率97.8%。
糖尿病、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、人工透析など、糖尿病に関連する障害年金のご相談にも対応してまいりました。

糖尿病で障害年金の金額はいくら?

糖尿病の障害年金の額

障害年金には、主に障害基礎年金障害厚生年金があります。

  • 障害基礎年金:1級・2級
  • 障害厚生年金:1級・2級・3級

初診日に国民年金に加入していた方は、障害基礎年金の対象になります。

初診日に厚生年金に加入していた方は、障害基礎年金に加えて障害厚生年金が上乗せされる場合があります。

3級は障害厚生年金だけの等級です。初診日が国民年金の場合、3級相当では障害年金は支給されません。

糖尿病の等級と金額の基本

糖尿病の障害年金は、血糖コントロールの状態だけでなく、治療内容、合併症、日常生活や仕事への支障などを総合して判断されます。

糖尿病そのものだけでなく、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害、人工透析などの合併症がある場合も、障害年金の対象となることがあります。

金額は、認定された等級と、初診日に加入していた年金制度によって決まります。

障害基礎年金の金額と子の加算

糖尿病で障害基礎年金1級又は2級に認定された場合の金額は、次のとおりです。

障害等級 金額
1級 1,059,125円/年
+子の加算
2級 847,300円/年
+子の加算

受給権を得た後、原則として翌月分から支給されます。

年金は年額を6回に分け、原則として偶数月に2か月分ずつ支給されます。

初回のみ、決定時期によって奇数月に支給されることもあります。

子の加算

糖尿病の子の加算

障害基礎年金1級又は2級に認定され、18歳到達年度末までのお子さんがいる場合、子の加算がつくことがあります。

子の人数 金額
1人目・2人目 1人につき243,800円/年
3人目以降 1人につき81,300円/年

一般的には、高校卒業までのお子さんが対象になるイメージです。

障害厚生年金の金額と配偶者加給年金

初診日に厚生年金に加入していた場合、障害厚生年金の対象になります。

障害厚生年金1級又は2級に認定された場合は、障害基礎年金に加えて、報酬比例部分の障害厚生年金が上乗せされます。

3級の場合は、障害厚生年金のみが支給されます。

障害厚生年金 金額
1級 報酬比例額×1.25
+配偶者加給年金
2級 報酬比例額
+配偶者加給年金
3級 報酬比例額
最低保障額635,500円/年

障害厚生年金の金額は、過去の給与や厚生年金加入期間により変わります。

たとえば、給与が高い方や厚生年金加入期間が長い方は、障害厚生年金の金額も大きくなる傾向があります。

報酬比例部分には300月みなしがあります

障害厚生年金の報酬比例部分を計算する際、厚生年金期間が300月(25年)未満の場合は、300月加入したものとみなして計算されます。

会社に入社してから比較的早い時期に糖尿病による障害状態となった場合でも、一定程度の障害厚生年金を受給できるようになっています。

なお、障害認定日の属する月より後の被保険者期間は、年金額の計算の基礎には含まれません。

配偶者加給年金

糖尿病の配偶者加給年金

障害厚生年金1級又は2級に認定され、生計維持関係にある65歳未満の配偶者がいる場合、配偶者加給年金が支給されることがあります。

3級には配偶者加給年金はありません。

障害等級 金額
1級・2級
(3級はなし)
243,800円/年

配偶者自身が20年以上の加入期間の老齢厚生年金や、障害年金を受給している場合などは、支給停止や対象外となることがあります。

年金生活者支援給付金

血糖値

障害基礎年金1級又は2級を受給している場合、要件を満たすと年金生活者支援給付金が支給されます。

年金生活者支援給付金の金額は毎年変動します。

等級 金額
1級 7,025円/月
2級 5,620円/月

3級のみの場合は、障害基礎年金を受給していないため、通常は障害年金生活者支援給付金の対象にはなりません。

糖尿病で受け取れる年金額の目安

実際の金額は、等級、初診日に加入していた年金制度、過去の給与、厚生年金加入期間、子や配偶者の有無によって変わります。

下記は、令和8年度水準をもとにした目安です。

ケース 等級 年金の種類 受給額の目安
自営業・主婦など 2級 障害基礎年金 847,300円/年
自営業・主婦など 1級 障害基礎年金 1,059,125円/年
会社員 3級 障害厚生年金 最低保障額635,500円/年
会社員 2級 障害基礎年金+障害厚生年金 約140万〜200万円程度/年
会社員 1級 障害基礎年金+障害厚生年金 約180万〜250万円程度/年

上記はあくまで目安です。障害厚生年金の報酬比例部分は、現在の給与額だけでなく、過去の標準報酬や加入期間をもとに計算されます。

同じ糖尿病でも、初診日に加入していた年金制度によって、受け取れる金額が大きく変わることがあります。

糖尿病の合併症と金額の考え方

糖尿病では、合併症の状態によって、使う診断書や認定基準が変わることがあります。

  • 糖尿病性腎症、慢性腎不全、人工透析
  • 糖尿病性網膜症、視力・視野障害
  • 糖尿病性神経障害、肢体の障害
  • 糖尿病による下肢切断
  • その他、糖尿病に関連する合併症

たとえば、糖尿病性腎症により人工透析を受けている場合は、原則として2級に該当する可能性があります。

一方で、糖尿病そのものだけで請求する場合は、治療内容、検査数値、日常生活や仕事への支障が重要になります。

合併症がある場合は、どの障害で請求するかにより、認定される等級や金額が変わることがあります。

時効と遡及請求

障害年金には時効があります。

申請しなければ、過去分は原則として最大5年分までしか受け取ることができません。

遡って請求できる場合は、最大5年分をまとめて受け取れる可能性があります。

これを遡及請求といいます。

ただし、遡及請求には、障害認定日時点の診断書や当時の状態を確認できる資料が必要になります。

糖尿病の障害年金の金額で注意したいこと

糖尿病の障害年金の金額を確認する際は、次の点に注意が必要です。

  • 初診日が国民年金か厚生年金かで受け取れる金額が変わること
  • 3級は障害厚生年金だけの等級であること
  • 障害厚生年金の金額は、給与や厚生年金加入期間によって変わること
  • 合併症の状態により、認定される等級や使う診断書が変わること
  • 糖尿病性腎症で人工透析を受けている場合は、人工透析の基準も確認すること
  • 子の加算や配偶者加給年金は、要件を満たす場合に加算されること
  • 遡及請求できる場合でも、時効により最大5年分までとなること

よくあるご質問

糖尿病で障害年金はいくらもらえますか?

認定される等級と初診日に加入していた年金制度によって変わります。障害基礎年金2級は年額847,300円、1級は年額1,059,125円です。初診日が厚生年金の場合は、障害厚生年金が上乗せされることがあります。

糖尿病で3級に認定された場合、金額はいくらですか?

3級は障害厚生年金のみの等級です。障害厚生年金3級は報酬比例額で計算されますが、最低保障額は年額635,500円です。

糖尿病性腎症で人工透析になった場合、金額は変わりますか?

人工透析を受けている場合は、原則として2級に該当する可能性があります。初診日が厚生年金の場合は、障害基礎年金2級に障害厚生年金が上乗せされることがあります。

糖尿病性網膜症でも障害年金を受給できますか?

視力や視野の障害が一定の状態に該当する場合、障害年金を受給できる可能性があります。認定される等級により、受け取れる金額も変わります。

糖尿病の障害年金は遡って請求できますか?

障害認定日時点の診断書などが準備でき、要件を満たす場合は、認定日請求や遡及請求を検討できることがあります。ただし、年金の時効は原則5年です。

糖尿病で障害年金の金額を確認したい方へ

糖尿病の障害年金は、糖尿病そのものの状態、合併症、初診日、加入していた年金制度、等級、給与や加入期間、子や配偶者の有無によって金額が変わります。

特に、糖尿病性腎症で人工透析になった場合、糖尿病性網膜症で視力・視野障害がある場合などは、どの障害で請求するかを整理することが大切です。

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参考資料

令和8年4月分からの年金額等について

国民年金・厚生年金保険 障害認定基準 第15節/代謝疾患による障害

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