
双極性障害で障害年金を受給できる場合、金額は等級と初診日に加入していた年金制度によって変わります
障害基礎年金2級は年額847,300円、1級は年額1,059,125円です。
初診日が厚生年金加入中の場合は、障害厚生年金が上乗せされます。3級の場合は障害厚生年金のみが支給され、最低保障額は年額635,500円です。
このページでは、双極性障害で受け取れる障害年金の金額を、等級別・制度別に解説します。
「双極性障害で障害年金はいくらもらえるのか知りたい」
「障害基礎年金と障害厚生年金で金額がどのくらい違うのか知りたい」
「子の加算や配偶者加給年金、遡及請求について知りたい」
このような疑問をお持ちの方に向けて、金額に絞ってわかりやすく解説します。
このページでわかること
- 双極性障害で受け取れる障害年金の金額
- 障害基礎年金1級・2級の金額
- 障害厚生年金1級・2級・3級の考え方
- 子の加算、配偶者加給年金の金額
- 年金生活者支援給付金の金額
- 時効と遡及請求の注意点
※このページは、双極性障害の障害年金の「金額」に特化した補助ページです。認定基準や受給例については、双極性障害の障害年金の全体解説ページで詳しく解説しています。
この記事の内容は以下からすぐ確認できます。
執筆者紹介|障害年金専門社労士 但田美奈子
はじめまして。
当事務所で障害年金の申請サポートを担当しております、但田美奈子です。
経験15年以上・累計相談件数4,193件(令和8年6月末現在)・受給率97.8%。
双極性障害をはじめ、精神疾患による障害年金のご相談にも対応してまいりました。
双極性障害で障害年金の金額はいくら?

障害年金には、「障害基礎年金」と「障害厚生年金」の2つがあります。
- 障害基礎年金:1級と2級
- 障害厚生年金:1級、2級、3級
障害基礎年金と障害厚生年金が組み合わさって、2階建ての仕組みになっています。
ただし、3級は障害厚生年金のみの等級です。
また、受給後は国民年金保険料が免除になる制度もありますので、あわせて確認しておくと安心です。
双極性障害の障害基礎年金額と子の加算
双極性障害で、障害基礎年金の1級又は2級に認定されたときの金額は次のとおりです。
| 障害等級 | 金額 |
| 1級 | 1,059,125円/年 + 子の加算 |
| 2級 | 847,300円/年 + 子の加算 |
受給権を得た後、翌月分から支給されます。
1年の金額を6等分して、原則として偶数月に2か月分ずつ受け取ります。
初回は臨時で奇数月に支給されることもあります。

18歳到達年度末までのお子さんがいる場合、子の加算がつくことがあります。
一般的には、高校卒業までのお子さんがいる場合の加算と考えるとわかりやすいです。
| 子の人数 | 金額 |
| 1人目・2人目 | 1人につき243,800円/年 |
| 3人目以降 | 1人につき81,300円/年 |
双極性障害の障害厚生年金額と配偶者加給年金
双極性障害で、障害厚生年金1級又は2級に認定された場合、障害基礎年金に障害厚生年金が上乗せされます。
3級の場合は、障害厚生年金のみが支給されます。
障害厚生年金の金額は、給与や厚生年金加入期間などによって変わります。
| 障害厚生年金 | 金額 |
| 1級 | 報酬比例額×1.25 + 配偶者加給年金 |
| 2級 | 報酬比例額 + 配偶者加給年金 |
| 3級 | 最低保障額635,500円/年 |
報酬比例部分には300月みなしがあります
報酬比例部分の計算において、厚生年金期間が300月(25年)未満の場合は、300月とみなして計算されます。
例えば、会社に入社後、それほど経たずに双極性障害となり障害年金の受給を開始した場合でも、一定の厚生年金額が見込まれます。
なお、障害認定日の属する月以降の被保険者期間は、年金額の計算基礎に含まれません。

双極性障害で1級又は2級に認定され、生計維持関係にある65歳未満の配偶者がいる場合、配偶者加給年金が支給されることがあります。
配偶者の年収が850万円未満であることなど、一定の要件があります。
配偶者自身が20年以上の加入期間の老齢厚生年金や、障害年金を受給している場合などは、支給停止になることがあります。
| 障害等級 | 金額 |
| 1級・2級 (3級はなし) |
243,800円/年 |
年金生活者支援給付金
双極性障害で障害基礎年金1級又は2級を受給できる場合、年金生活者支援給付金の対象となることがあります。
年金生活者支援給付金は、所得要件などを満たす場合に支給されます。
金額は毎年変動します。
| 等級 | 金額 |
| 1級 | 7,025円/月 |
| 2級 | 5,620円/月 |
双極性障害の時効と遡及請求
双極性障害の障害年金には時効があります。
申請しなければ、過去分は最大5年間で消滅してしまいます。
もし遡って請求できる場合、最大で5年間遡って受け取れる可能性があります。
これを遡及請求といいます。
ただし、遡及請求を行うには、障害認定日当時の診断書などが必要になります。
双極性障害で受け取れる年金額の目安
双極性障害で受け取れる障害年金額は、等級、初診日に加入していた年金制度、厚生年金加入期間、過去の給与などによって変わります。
- 自営業・主婦などで障害基礎年金2級:年額847,300円
- 自営業・主婦などで障害基礎年金1級:年額1,059,125円
- 会社員で障害厚生年金3級:最低保障額635,500円
- 会社員で障害厚生年金2級以上:障害基礎年金に障害厚生年金が上乗せ
より全体的な金額の考え方は、障害年金はいくらもらえる?【2026年(令和8年度)】1級・2級・3級の金額目安と早見表にもまとめています。
よくあるご質問
Q. 双極性障害で障害年金はいくらもらえますか?
認定される等級と初診日に加入していた年金制度によって変わります。障害基礎年金2級は年額847,300円、1級は年額1,059,125円です。初診日が厚生年金加入中の場合は、障害厚生年金が上乗せされることがあります。
Q. 双極性障害で3級に認定された場合、金額はいくらですか?
3級は障害厚生年金のみの等級です。障害厚生年金3級は報酬比例額で計算されますが、最低保障額は年額635,500円です。
Q. 双極性障害で1級や2級になると加算はありますか?
障害基礎年金1級又は2級に認定され、18歳到達年度末までのお子さんがいる場合は、子の加算がつくことがあります。また、障害厚生年金1級又は2級に認定され、要件を満たす配偶者がいる場合は、配偶者加給年金がつくことがあります。
Q. 双極性障害の障害年金は遡って請求できますか?
障害認定日時点の診断書などが準備でき、要件を満たす場合は、認定日請求や遡及請求を検討できることがあります。ただし、年金の時効は原則5年です。
Q. 働いている場合でも、双極性障害で障害年金を受けられますか?
働いている場合でも、勤務内容、勤務時間、職場の配慮、日常生活への支障などにより、障害年金を受給できる可能性があります。ただし、就労状況は審査で重要な確認事項になります。
双極性障害で障害年金を検討中の方へ
双極性障害の障害年金は、初診日、障害認定日、症状の程度、日常生活への支障、就労状況によって判断が分かれます。
金額だけでなく、そもそも申請できるかどうかを確認したい方は、初回無料相談をご利用ください。
参考資料
令和8年4月分からの年金額等について
