「東京の双極性障害で障害年金を受給した事例を知りたい。」
そのようなご相談に向けてお話しします。
はじめまして。
社会保険労務士の但田美奈子(ただみなこ)と申します。
東京日本橋にて、10年以上「双極性障害など障害年金申請のサポート」を行っております。
いろいろなケースがございますので、ぜひご参考ください。
もらえる金額や認定基準はこちら
双極性障害で障害年金の申請は難しいのでしょうか?受給例の紹介。もらえる金額。認定基準を専門の女性社労士が解説!
双極性障害で障害共済年金2級(遡及請求5年)
認定 | 障害共済年金2級 遡及請求 |
相談者 | 男性 東京都青梅市 |
傷病 | 双極性障害 |
受給額 | 約180万円 遡及金額900万円 |
障害共済年金ですが、申請は通常の厚生年金と同じです。
中学生頃に不良に絡まれてから、外出が怖く対人恐怖を感じていました。
- 高校制頃から漠然とした恐怖感
- 希死念慮
- 自己嫌悪
- 抑うつ症状
などが出るようになり、ご自身ではこの頃が発症だったと思っていらっしゃいます。
しかし、医療機関の受診はされていませんでした。
就職後に初めて精神科受診
大学卒業後、公務員として就職。
数年後に強い恐怖感と焦燥感に襲われるようになり、初めて精神科を受診。
入院退院、休職復職を繰り返し2年前に退職。
その後、仕事をしなくてはいけないという強迫観念から、事務補助の契約社員として(無理をして)お勤めされていましたが病状が悪化し休職。
初診日は共済組合加入時ですので、障害共済年金の請求(遡及請求)。
請求から決定まで119日。
障害認定日(7年前)障害共済年金3級、現在は2級に認定。
ただ、遡及で決定しても平成27年10月1日より前の障害共済年金(厚生年金一元化前)は、旧法適用で在職中は支給停止となります。

実際に受給された遡及分は2年分程でした。
現在は2級認定ですので、障害共済年金に加え障害基礎年金も受給できることになり、安心して療養して頂けると思います。
共済組合毎に請求の方法が違ったり、手続きは2段階になったり等かなり複雑です。
双極性障害などの精神疾患の場合。
決定までの期間、決定から実際の受給までの期間も概ね長い為、完了するまで1年がかりになるケースが多いのです。

その分、やり遂げたあとの達成感は大きいです!
額改定請求で障害厚生年金2級受給
認定 | 障害厚生年金2級 更新と額改定請求 |
相談者 | 女性 東京都江戸川区 |
傷病 | 双極性障害 |
受給額 | 約110万円 |
元々、1年半程前に双極性障害の代理請求をご依頼頂き、厚生年金3級の決定を受けられたご依頼者です。
もうすぐ再認定(更新)の時期だけど、病状が以前より悪化しているので、双極性障害で2級に額改定請求ができないかとのことでした。

額改定請求とは、すでに年金受給されている方で病状が重くなったとき、その旨を申し立てるものです。
既に障害年金の受給権がある為、最初の請求の時のように初診日の証明や病歴・就労状況等申立書は必要ありません。
ちなみに診断書は、請求する日以前1か月以内の現症日のものが必要とされているので、注意が必要です。
認められれば請求した翌月分から、等級変更された年金がうけとれます。
大学病院(作成まで数ヶ月の時間がかかります・・・)でしたので心配しましたが、何とか間に合うように診断書を取得。
内容は、充分2級に該当する程度と判断し、当事務所で双極性年金の額改定請求を行い無事認定。
ご自身の報酬比例部分に加えて、今後は基礎年金・配偶者の加給・お子さんお一人の加算が付いたことで、3級の時に比べて3倍位の年金額となりました。

今後安心して治療に専念できますとご連絡頂けました。本当によかったです。
日常生活の状況を補正し双極性障害で障害基礎年金2級
認定 | 障害基礎年金2級 |
相談者 | 女性 東京墨田区 |
傷病 | 双極性障害 |
受給額 | 約80万円 |
ご自分で診断書は取得されていました(受診状況等証明書も取得済み)。
このまま請求していいのかわからないとのことで、ご相談を受けそのまま受任という運びに。
お持ちだった診断書は、日常生活の状況についてきちんと医師に伝えることで、診断書を補正していただくことができました。
特に日常生活の状況はお医者様でもなかなかわからない場合が多くあります。
ここをキチンと伝えて正確な診断書を書いていただくことが大事です。
11月19日に請求し→12月19日決定。
なんと1ヶ月程度で無事に障害基礎年金2級(事後重症)が決定しました。

初回の年金振込は2月ですが、年内に決まってひと安心ですね。
初診日などはレセプトで判明
認定 | 障害厚生年金2級 |
相談者 | 男性 東京都中野区 |
傷病 | 双極性障害 |
受給額 | 約140万円 |
双極性傷病の初診日は10年前。
初診病院のカルテはなく、受診状況等証明書に書いて頂けたのは初診日と終診日のみ。
診断内容はまったく記載できず、初診日などはレセプト(診療報酬明細書)を作成するコンピュータでわかりました。
現在の診断書の経過欄にできるだけ詳しく書いていただくようお願いし、無事、双極性傷病で厚生年金2級に決定しました。
最初にご依頼を受けてから途中にご本人のご都合もあり、準備を中断していた期間が1年程ありました。

1年がかりでようやく、業務を完遂できてほんとうによかったです!
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精神の障害による障害の程度は、次により認定する。
障害基礎年金の受給要件・支給開始時期・計算方法
障害厚生年金の受給要件・支給開始時期・計算方法