
東京で、双極性障害により障害年金を受給した事例を紹介します
双極性障害でも、初診日、診断書、日常生活状況、就労状況、遡及請求や額改定請求の可否を整理することで、障害年金を受給できる可能性があります。
このページでは、東京都内で双極性障害により障害年金を受給した事例を、共済年金、額改定請求、診断書の補正、初診日の証明などのポイントとあわせて解説します。
「東京で、双極性障害により障害年金を受給した事例を知りたい」
「双極性障害で2級や3級に認定された事例を確認したい」
「遡及請求や額改定請求、初診日の証明について知りたい」
このような方に向けて、実際の受給事例を紹介します。
※このページは、双極性障害の障害年金について、東京の受給例に特化したサブページです。受給資格、金額、認定基準などの全体像については、双極性障害で障害年金はもらえる?受給例・金額・受給資格・認定基準を解説をご確認ください。
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執筆者紹介|障害年金専門社労士 但田美奈子
はじめまして。
当事務所で障害年金の申請サポートを担当しております、但田美奈子です。
経験15年以上・累計相談件数4,193件(令和8年6月末現在)・受給率97.8%。
双極性障害をはじめ、精神疾患による障害年金のご相談にも対応してまいりました。
実際に受給した例は、申請を検討するうえで参考になります。
同じ双極性障害でも、初診日、請求方法、就労状況、診断書の内容によって進め方は異なります。
双極性障害で障害共済年金2級|5年遡及請求・遡及金額約900万円
| 認定 | 障害共済年金2級 遡及請求5年 |
| 相談者 | 男性 東京都青梅市 |
| 傷病 | 双極性障害 |
| 金額 | 年額約180万円 遡及金額約900万円 |

障害共済年金の申請手続きは、通常の厚生年金と同様に進めます。
中学生頃に不良に絡まれてから、外出が怖くなり、対人恐怖を感じていました。
高校時代から漠然とした恐怖感、希死念慮、自己嫌悪、抑うつ症状などが出るようになり、ご本人はこの頃が発症だったと考えていました。
ただし、この時期には医療機関を受診していませんでした。
就職後に初めて精神科を受診
大学卒業後に公務員として就職し、数年後に強い恐怖感と焦燥感に襲われ、初めて精神科を受診しました。
その後、入院と退院、休職と復職を繰り返し、2年前に退職されました。
その後、仕事をしなければならないという強迫観念から、事務補助の契約社員として働いていましたが、病状が悪化し再度休職しました。
初診日は共済組合加入中であったため、障害共済年金の遡及請求が可能でした。
請求から決定まで119日かかり、障害認定日では障害共済年金3級、現在は2級に認定されました。
ただし、平成27年10月1日より前の障害共済年金は、厚生年金一元化前の旧法が適用され、在職中は支給停止となる場合があります。
そのため、遡及請求による決定であっても、実際に受給された遡及分は約2年分でした。
現在は2級認定となり、障害共済年金に加えて障害基礎年金も受給できるため、安心して療養できる状況となりました。
共済組合ごとに請求方法や手続きが異なり、複雑になることがあります。

額改定請求で障害厚生年金2級|年額約110万円
| 認定 | 障害厚生年金2級 更新と額改定請求 |
| 相談者 | 女性 東京都江戸川区 |
| 傷病 | 双極性障害 |
| 金額 | 年額約110万円 |
以前、双極性障害の代理請求をご依頼いただいた方です。
障害厚生年金3級の決定を受けられた後、再認定(更新)の時期が近づいているとのご連絡をいただきました。
病状が以前より悪化しているため、2級への額改定請求ができないかというご相談でした。
額改定請求の手続きと対応
額改定請求とは、すでに障害年金を受給している方が、病状が重くなった場合に等級の見直しを求める手続きです。
すでに障害年金の受給権があるため、最初の請求時のような初診日の証明や病歴・就労状況等申立書は原則として必要ありません。
一方で、現在の状態を示す診断書が非常に重要になります。
大学病院での診断書作成には時間がかかることがあるため、期限に注意しながら進めました。
診断書の内容から、十分に2級に該当すると判断し、額改定請求を行いました。
結果として、障害厚生年金2級に認定されました。
ご自身の報酬比例部分に加え、障害基礎年金、配偶者加給年金、子の加算がつくことで、3級の時に比べて金額が大きく増加しました。

日常生活の状況を補正し障害基礎年金2級|年額約80万円
| 認定 | 障害基礎年金2級 事後重症請求 |
| 相談者 | 女性 東京都墨田区 |
| 傷病 | 双極性障害 |
| 金額 | 年額約80万円 |

ご自身で診断書を取得されており、受診状況等証明書も取得済みの状態でご相談いただきました。
しかし、「このまま請求してもよいのかわからない」とのことで、確認した結果、そのまま受任することになりました。
診断書の補正と請求手続き
お持ちの診断書について、日常生活の状況を医師にきちんと伝えることで、診断書を補正していただくことができました。
特に日常生活の状況は、医師でも把握しきれないことが多いため、実際の生活状況をしっかり伝え、正確な診断書を書いてもらうことが重要です。
11月19日に請求を行い、12月19日に決定が下されました。
約1か月で、障害基礎年金2級の事後重症請求が認められました。
初診日などがレセプトで判明|障害厚生年金2級・年額約140万円
| 認定 | 障害厚生年金2級 事後重症請求 |
| 相談者 | 男性 東京都中野区 |
| 傷病 | 双極性障害 |
| 金額 | 年額約140万円 |
双極性障害の初診日は10年前でしたが、初診病院のカルテは残っていませんでした。
受診状況等証明書には、初診日と終診日のみが記載され、診断内容までは記載できませんでした。
ただし、初診日はレセプト(診療報酬明細書)を作成するコンピュータの記録で判明しました。
診断書の詳細と請求手続き
現在の診断書の経過欄には、できるだけ詳しく書いていただくようお願いしました。
その結果、双極性障害で障害厚生年金2級に認定されました。
最初にご依頼を受けてから、途中でご本人のご都合により準備が1年ほど中断していましたが、最終的に請求を完了することができました。
東京の双極性障害受給例で大切なポイント
東京の受給例を見ると、双極性障害の障害年金では次の点が重要であることがわかります。
- 初診日が共済組合・厚生年金加入中かどうかを確認すること
- 遡及請求では、障害認定日当時の状態と在職中の支給停止の有無を確認すること
- 受給後に病状が重くなった場合は、額改定請求を検討できること
- 診断書の日常生活状況が実態と合っていない場合は、補正を検討すること
- カルテがない場合でも、レセプトなど別資料から初診日を確認できることがあること
- 双極性障害では、症状の波や就労状況を丁寧に整理すること
双極性障害の障害年金では、初診日、病歴、症状の経過、診断書、日常生活状況、就労状況を一つずつ整理することが大切です。
よくあるご質問
Q. 東京で双極性障害の障害年金を相談できますか?
はい。東京都内の方から、双極性障害の障害年金に関するご相談をいただいています。初診日、通院状況、就労状況、診断書の内容などを確認しながら進めます。
Q. 双極性障害で共済年金や厚生年金を請求できますか?
初診日が共済組合加入中又は厚生年金加入中であれば、障害厚生年金として請求できる可能性があります。平成27年10月1日前の共済年金の扱いなど、個別に確認が必要な場合もあります。
Q. 双極性障害で額改定請求はできますか?
すでに障害年金を受給していて、その後に病状が重くなった場合は、額改定請求を検討できることがあります。現在の診断書の内容が重要です。
Q. 診断書の日常生活状況が実態と違う場合はどうすればよいですか?
主治医に日常生活の実態を具体的に伝え、必要に応じて診断書の内容を確認することが大切です。診断書と実際の生活状況に大きな差があると、審査に影響することがあります。
Q. 初診病院のカルテが残っていない場合でも請求できますか?
カルテが残っていない場合でも、受診状況等証明書、レセプト、紹介状、お薬手帳、診察券などの資料から初診日を確認できる場合があります。
双極性障害で障害年金を検討中の方へ
双極性障害の障害年金は、初診日の証明、保険料納付要件、障害認定日の状態、現在の症状、日常生活状況、就労状況などにより判断が分かれます。
特に、共済年金、遡及請求、額改定請求、初診病院のカルテがない場合などは、早めに資料を確認することが大切です。
参考資料
障害基礎年金の受給要件・支給開始時期・計算方法
障害厚生年金の受給要件・支給開始時期・計算方法
