東京で人工透析で障害年金を申請し、無事受給された例をいくつかご紹介いたします。
同じ人工透析でもいろいろな初診日や病状がございますので、是非ご参考下さい。
IgA腎症で障害基礎年金2級(20歳前傷病)受給
相談者 50代男性 東京都足立区在住
傷病 IgA腎症(人工透析)
部位 腎臓
認定 障害基礎年金2級 20歳前傷病 事後重症
発症されたのは16歳頃のことだそうです。
そのときの腎生検でIgA腎症と診断され、そのまま治療を続けていらっしゃいました。
その後、30年くらい時は流れ、最近人工透析を開始されたとのことでした。
これは、よくあります。悪化していくのが、ゆっくりのため、子供の頃問題があったものが、数十年経ってでてくる形です。
カルテはすでになく第三者証明
初診の病院でも次の病院でもカルテはなく、3つ目の病院(これも初診から27年後です・・・。)で受診状況等証明書を取得することができました。
初診の病院については第三者証明を2通添付して20歳前傷病として請求いたしました(第三者の証明により初診日を確定していくもの。ただし簡単ではありません)。
※20歳前傷病が認められないと、納付要件の問題で障害年金の受給は厳しい状況です・・・。
祈る思いでしたが無事、障害基礎年金2級に認定されました。
請求から決定まで51日間でした。
初診の証明が取れなくても諦めずに請求することで得た結果ですね。
ただ、なんでもかんでも初診がわからなくても大丈夫というものではありません。
第三者証明というのは、3親等をはずれる方の証明書。
いとこ以上から他人が対象でかなりハードルは高いのです。
今回のように続けて通院していらっしゃったり、徐々に悪くなっていく傷病の場合、一つ一つ追いかけていくことにより、手掛かりが得られたり、証明してくれる人を探すことができることがあります。

初診の証明がとれない場合でもご相談ください。
慢性腎不全(初診は中学生)で障害基礎年金2級受給
50代の男性で東京都台東区在住です。
慢性腎不全(腹膜透析)で障害基礎年金2級決定しました!
初診は昭和46年の中学生頃、どれだけ前の話しでしょうか。もちろん受診状況証明書など出せません。カルテもないのです。
普通に考えても30年以上前のお話です。
カルテなど残っているのが珍しいのです。
何枚も受信状況等証明書が添付できない理由書をつけました。
何枚も病歴状況申立書をつけました。
このような場合でも、初診日から同じ病院に通い続けていれば、初診日の証明は問題ありません。
ただ、40年近く前から同じ病院に通い続けている方が何人いらっしゃるでしょうか?
結果・・・苦労の甲斐あり、無事、障害基礎年金2級決定です。
人工透析は、血液透析も腹膜透析も同じく認定されます。

65歳未満の方は請求権がありますので、ご相談ください。例え初診の証明が難しくても何か手段がある場合もございますので。

受診状況等証明書の取り直し事例
慢性腎不全(人工透析)で障害厚生年金2級ですが、受診状況等証明書が取り直しになりました。
東京都港区在住。日本橋の事務所でご相談をお受けし、ご依頼頂きました。
4年前の大動脈解離の手術後に循環器科で腎機能の低下を指摘され、2カ月程前から人工透析をされてます。
既に、受診状況等証明書や診断書も取得済みだったのですが、受診状況等証明書の初診日が問題でした。
腎臓内科の初診日では、会社を辞めた後ですので、国民年金加入中です。
腎機能の低下を指摘されたのは、循環器科となります。
その時は厚生年金加入中でしたので、まずは初診の証明を取り直すことにしました。
事後重症請求は請求した翌月分からの受給ですので早く請求したいところですが、障害年金基礎年金と障害厚生年金では、受給額が2倍位違いますので少し待つことに。
循環器科で、腎機能の低下を指摘された日を初診日として障害厚生年金を請求いたしました。

請求から69日目、無事、障害厚生年金2級で認められました。
東京都大田区在住の方ですが、こちらも受診状況証明書の取り直しでした。
お問い合わせフォームからご連絡を頂き、日本橋の事務所でご相談、ご依頼となりました。
5年程前が初診、近々腹膜透析を開始されるとのこと。
初診は厚生年金加入中です。
受診状況等証明書を取得したところ前医があり、更に初診が5年程遡ることに⇒受診状況等証明書の取り直しです。
※ご本人もお忘れになっていることは結構あります。
カルテが残っており、無事10年前の受診状況等証明書を取得することができました。
事後重症で請求し、52日目に障害厚生年金2級に認定されました。
厚生年金の審査期間、短くなってきたような気がします。

人工透析を予定されている方は、透析開始前に障害年金請求の準備を始めることをお勧めします!!

もう数件。概要をご紹介します。
男性で東京都世田谷区在住。
初診は平成17年、人工透析開始は平成20年6月です。
在職中だった為、障害年金が貰えるとは思わなかったとのこと。
少なくとも人工透析を開始された平成20年6月には、障害年金を請求できる状態であったはずですが、もったいないですね。
事後重症請求をし、70日で障害厚生年金2級が決定しました。
人工透析を受けていらっしゃる方は、就労されていても障害年金2級に認定されます。どうかなと思ったら、まずご相談ください。
男性で東京都三鷹市在住の方です。
糖尿病が原因で、人工透析を始められた方です。
初診日の証明は苦労しました。
カルテは残っておらず、受診録から残っている日付(最終来院日など)だけも証明できないと断られ、ご本人に何か残っていないか探して頂きました。
通院していた時の領収書数枚と継続療養証明書が見つかり、何とか請求にこぎつけました。
初診日が認められ、無事障害厚生年金2級に認定されました。
ご依頼から請求まで、期間がかかってしまいましたが、よい結果となってよかったです。

また、もう1名40代の男性で東京都渋谷区在住となります。
3ヵ月を待たずに決定されました。
こちらで年金事務所に審査の進捗状況を問い合わせたところ、「もう決定通知送っていますよ。」 →え?まだ、特になにも聞いていないのでご依頼者さまにご連絡しました。
ご依頼者さま曰く、「いや~年金機構から封書は届いてたけど、審査は長くかかると思っていたので、何か別の書類かと思って、中身を見ていなかった。もうOK出たんですか?」とのこと。
出たんです!
結果として、障害厚生年金2級 事後重症 で認められていました!
不支給だと、2人で今後の対応のお話になりますので、笑い話になってよかったです(笑)。
厚生年金支給決定まで通常は3ヶ月程度かかります。
ここは大変ですが、気長に吉報を待つくらいの態度が必要となります!
今回のご依頼者のようにおおらかに待つというのも大事です。

一緒に待ちましょう。

