ご質問の多いケースの一つに、「専業主婦だった期間に初診日がある場合」があります。

この専業主婦の期間は、「厚生年金」と勘違いされている方が多いのですが、実際には国民年金の第3号被保険者期間であり、障害基礎年金の対象になります。

専業主婦は障害基礎年金対象

実はこの第3号被保険者の制度は国民年金に属します。

この期間は国民年金の加入期間とされ、老齢年金と同じく保険料を納めなくても障害年金を受給できます。

但田社労士より大事なポイント

ご相談を受けていると、「夫が厚生年金に加入しているから、自分も厚生年金だと思っていた」という方が非常に多くいらっしゃいます。
でも、専業主婦で第3号被保険者の期間中に初診日がある場合は、障害基礎年金の対象です。

特例3号で認められるのか?

新宿年金事務所

第3号被保険者の制度自体は昭和61年にできたのですが、手続き自体をしていない方も多かったため、何度か特例があり後から届出をすれば納付期間に認められることもありました。

特例納付でご質問があった事例をご紹介致します。

但田社労士より

後で障害状態になられた方からするとかなり切実な問題です。

Q: 今年妻が人工透析を始めました。

そのときの診断書に平成23年が初診と記載されてました。

ところが平成13年から私の扶養になってたのですが、第3号の届け出を忘れていたため後に特例で3号の届けをしました。

平成13年までは、会社員として働いていました。

年金事務所で、特例3号は遡及が認められず初診日が働いていた期間なら支給されるが、そのころ健康診断や医者にかかったことがあるかと聞かれました。

しかし、医者には行かなかったと言っています。

近所の、以前からのかかり付の医者で紹介状を書いてもらい大学病院で治療しました。

平成13年当時も風邪の治療程度ならかかっていましたが、初診の平成23年当時はかかっていなかったかと思います。

こうした場合、受給できる可能性はあるのでしょうか。

悩む相談者

但田社労士

奥様の障害年金の請求をお考えとのこと。

特例3号の届け出を初診日の後にした場合、障害年金は納付済みとは認められません。

老齢年金は認められますが、障害年金は認められません。

平成13年より前の健康診断の記録でかなりの異常があったとか、受診した証明がない限りは難しいでしょう。

○以前勤めていた会社で受けた健康診断結果票を探す(会社にも確認する)。

○かかりつけ医で、平成13年以前に症状が出ていた可能性はないかカルテを確認して頂いてはいかがでしょうか。

特例納付は、結婚などで会社員(第1号)から専業主婦(第3号)の切替手続きが遅れて未納期間ができたときに、後から納付できる制度です。

老齢年金は認められますが、障害年金は初診日に納付したことにならないのです。

相談中

障害年金は複雑な制度です。不明点はご相談ください。

手続きをすれば年金を受け取れる場合があります!次のケースで、国民年金の切り替えの届出(3号から1号)が遅れたことにより、未納期間が発生された方はすぐにお問い合せください。

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