
うつ病でも、症状や合併症の程度によっては障害年金を受給できます。
受給額の目安は、自営業の方で年間約83万〜104万円、会社員の方はこれに障害厚生年金が上乗せされ、年間140万〜250万円程度になることもあります。
このページでは、うつ病で受け取れる障害年金の金額を、等級別に具体的に解説します。
執筆者:社会保険労務士・但田美奈子(実務経験に基づく解説)
うつ病で障害年金を考えている方の中には、「実際にいくらもらえるのか」が気になっている方も多いのではないでしょうか。
うつ病でも障害年金をもらい忘れているケースは少なくありません。実際に、年間60万円以上を受給している方も多くいらっしゃいます。
ここでは、うつ病で受給できる等級ごとの金額や、加算される手当を分かりやすく解説していきます。
※ このページはうつ病の障害年金の「金額」に特化した補助記事です。認定基準や受給例については、うつ病の障害年金の全体解説ページで詳しく解説しています。
うつ病で障害年金の金額はいくら?

では、具体的な金額を見る前に、簡単に自己紹介をさせてください。
私は、社会保険労務士・但田美奈子です。うつ病を含む障害年金の申請サポートを専門に行っており、実務経験は15年以上、累計相談件数は4,013件(令和7年12月末現在)です。
これまで多くの方の障害年金申請に携わってきた経験をもとに、このページでは金額の目安をできるだけ分かりやすく解説しています。
執筆者からのご挨拶(約40秒)
簡単ではありますが、動画でもご挨拶しています。よろしければご覧ください。
それでは、具体的な内容を見ていきましょう。
- 基礎::1級と2級
- 厚生::1級、2級、3級
このように、基礎と厚生が組み合わさって、2階建ての仕組み(3級は厚生年金のみ)になっています。
もらえる金額もこれに伴って説明していきます。
また、受給した後、国民年金保険料が免除になる制度がありますので、ご検討下さい。
うつ病の障害基礎年金額と子の加算
うつ病で、障害基礎年金の1級又は2級に認定されたときの金額を解説していきます。
| 障害等級 | 金額 |
| 1級 | 1,039,625円/年 +子の加算 |
| 2級 | 831,700円/年 +子の加算 |
受給権を得た後、翌月分から支給されます。
1年の金額を6等分して、偶数月に受け取ることになります。
初回は臨時で奇数もありえますが、以後必ず偶数月に2か月分まとめて受け取る形になります。
※決定が早い場合など、初回のみは(奇数月分の)1か月分支給ということもあります。

18歳の年度末までの、子供がいる場合に加算されます。
一般的には高校卒業までということです
| 子の人数 | 金額 |
| 1人目/2人目 | 1人につき 239,300円/年 |
| 3人目以降 | 1人につき 79,800円/年 |
うつ病 の障害厚生年金額と配偶者加給年金
うつ病で、障害厚生年金1級又は2級に認定された場合、基礎年金に厚生年金が加算されます。
3級の場合は、障害厚生年金のみが支給されます。
金額は、給与や勤めていた期間(年齢)に比例するため、人によりまったく違います。
例えば、給与が30万円の方と45万円の方では、受給金額に1.5倍の差が生じます。
| 障害厚生年金 | 金額 |
| 1級 | 報酬比例額加算×1.25 + 配偶者加給年金 |
| 2級 | 報酬比例額加算×1.0 + 配偶者加給年金 |
| 3級 | 623,800円/年 金額は一律 |
報酬比例部分は300月みなしあり
報酬比例部分の計算において、厚生年金期間が300月(25年)未満の場合は、300月とみなして計算されます。
例えば、会社に入社後、間もなくうつ病を発症し、障害年金の受給を開始した場合などでも、最低25年分の年金を納付したものとみなされます。
ある程度の厚生年金を受給することができるのです。
なお、障害認定日の属する月以降の被保険者期間は、年金額の計算基礎に含まれません。
年金制度には批判もありますが、かなり手厚い部分もあります。
計算の基礎となるのは、障害認定日までに納付された期間だけです。

うつ病で1級又は2級に認定され、生計維持関係にある65歳未満の配偶者がいる場合、配偶者加給年金が支給されます(配偶者の年収が850万円未満)。
よくご質問を受けますが、奥様が障害厚生年金2級以上を受給した場合、どうなるでしょうか。
その場合、配偶者である夫についても加給年金※が支給されます。
※配偶者自身が20年以上の加入期間の老齢厚生年金や、障害年金を受給していないこと(受給するまではもらえます)。
| 障害等級 | 金額 |
| 1級・2級 (3級はなし) |
239,300円/年 |

年金生活者支援給付金
うつ病の障害年金は、年金生活者支援給付金という手当も加算されます。
年金生活者支援給付金は、基礎も厚生も変わらず2級以上であれば支給されます。
金額は毎年変動します。
| 等級 | 金額 |
| 1級 | 6,813円/月 |
| 2級 | 5,450円/月 |
以上、うつ病でもらえる金額の詳細は、障害年金のもらえる金額はいくらなのか?に概要をまとめました。
うつ病の時効と遡及請求
残念ながらうつ病の障害年金には時効があります。
申請しなければ、過去のものは最大5年間で消滅してしまいます。
もし遡って請求できる場合、最大で5年間遡って受け取れます。
これを遡及請求といいます。
うつ病で受け取れる年金額の目安
生涯を通じた給与とボーナスの平均(例:生涯をならした平均給与500万円)を基にした、おおよその受給額です。
あくまで目安としてご参考ください(令和7年度水準)。
| ケース | 年収モデル | 等級 | 年金の種類 | 受給額 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① 自営業・主婦など(国民年金のみ) | ― | 2級 | 障害基礎年金 | 831,700円/年(69,308円/月) | 定額、収入に関係なし |
| ② 自営業・主婦など | ― | 1級 | 障害基礎年金 | 1,039,625円/年(86,635円/月) | 2級の1.25倍 |
| ③ 会社員・平均年収300万円 | 300万円 | 3級 | 障害厚生年金 | 623,800円/年(51,983円/月) | 最低保障額(年収に関係なく) |
| ④ 会社員・平均年収300万円 | 300万円 | 2級 | 障害基礎年金+障害厚生年金 | 約1,440,000〜1,560,000円/年(120,000〜130,000円/月) | 基礎年金+報酬比例約5〜6万円 |
| ⑤ 会社員・平均年収500万円 | 500万円 | 2級 | 障害基礎年金+障害厚生年金 | 約1,920,000〜2,040,000円/年(160,000〜170,000円/月) | 基礎年金+報酬比例約10万円 |
| ⑥ 会社員・平均年収500万円 | 500万円 | 1級 | 障害基礎年金+障害厚生年金 | 約2,400,000〜2,520,000円/年(200,000〜210,000円/月) | 2級の1.25倍 |
以上、うつ病でもらえる金額の詳細は障害年金のもらえる金額はいくらなのか?にまとめました。
うつ病の障害年金は個別事情によって判断が分かれます。少しでも気になる点があれば、初回無料相談をご利用ください。
令和7年4月分からの年金額について
引用元: 日本年金機構:令和7年4月分(6月13日(金曜)支払分)からの年金額。法律の規定により、令和6年度から原則1.9%の引き上げとなります。






RSS