神奈川県で人工透析による障害年金の受給事例をいくつかご紹介いたします。
はじめまして。東京で障害年金申請サポートを行っている社労士の但田美奈子と申します。

人工透析はいろいろな初診日や病状がございますので、是非ご参考下さい。
この記事の目次
糖尿病・慢性腎不全で左下腿切断。障害厚生年金1級
- 相談者 男性 神奈川県横浜市
- 傷病 糖尿病・慢性腎不全(人工透析)
- 認定 障害厚生年金1級
ご相談は以下のようなものでした。
平成21年1月より人工透析を導入。就労中は障害年金の受給ができないと思い込んでいて、申請されなかったそうです。
昨年11月下肢切断に伴い所属先が変更になりかなりの減給となってしまい困っていたところ、こちらのサイトを見つけ過去の請求例を拝見させていただき、自分も可能なのではと思い連絡しました。
仕事をしていても受給可能
糖尿病の合併症で慢性腎不全となり人工透析(2級)。更に左下腿切断(2級)とのことですので、併合して1級の障害状態。
お仕事をされていると、障害年金は貰えないと思っていらっしゃる方は未だ多くいらっしゃるようです。
初診日の証明が出来れば、障害の等級は診断書を2枚出せれば問題なく認められます。ご相談時点でお聞きした初診日は、10年程前とのこと。
受診状況等証明書を取得したところ、更に5年ほど前の受診投薬歴が書かれており、もう一度記憶と記録の整理をし直しです。
カルテはすでに破棄
初診の病院はわかりましたが、カルテ廃棄により受診状況等証明書は取れませんでした。
しかし、受診状況等証明書に添付されていた紹介状の内容が具体的かつ詳細でしたので、十分証明できると判断(初診日認定の緩和後でしたし)。
請求から94日、障害厚生年金1級に認定。

就労中は障害年金が貰えないと思い込み、請求が遅くなってしまったのが、悔やまれますね。
腹膜透析(若い頃健康診断で指摘)障害厚生年金2級受給
- 相談者 50代男性 神奈川県川崎市
- 傷病 慢性腎不全(腹膜透析) 事後重症請求
- 認定 障害厚生年金2級
平成16年から腹膜透析をされていらっしゃいました。
お勤めをされているので、障害年金は関係ないと思っていらしたようです。
この場合、事後重症請求(請求した翌月から障害年金支給)となります。
大変だったのは、若い頃健康診断で指摘され受診したとのことだったので、2.30年前のお話となります。
ご本人の記憶は殆どなく、初診日の証明にとても苦労しました。
新しい病院から逆算して記録をたどる
今回、初診日証明のため通常とは逆で、新しい病院から記録をたどっていき、結果初診日が昭和59年と確定しました。
人工透析をされている方は障害年金の2級に認定されますが、初診日がかなり昔になってしまうことも多く、初診日の特定が非常に困難になることが多くあります。

丹念に調べれば手がかりが出てくることもありますので、あきらめずに請求しましょう。
慢性腎臓病(人口透析)で障害基礎年金2級受給
- 相談者 女性 神奈川県藤沢市
- 傷病 慢性腎不全(腹膜透析) 事後重症請求
- 認定 障害基礎年金2級
- 年金額 約80万円受給
まだ人工透析導入前であった為、透析導入まで待つか現在の状況(透析導入が必要な状態)で請求するか考えましたが、一日でも早く障害年金を受給をして頂く為請求に踏み切りました。<
このあたりの判断は難しいところですが、駄目だったとしても透析段階で再請求はできます。

無事認定され本当にうれしいです!次回、診断書提出日も5年後ですので、安心して療養して頂けることが何よりよかったです。
多発性嚢胞腎(人工透析)で障害厚生年金2級受給
- 相談者 50代男性 神奈川県
- 傷病 多発性嚢胞腎(人工透析) 事後重症請求
- 認定 障害厚生年金2級
多発性嚢胞腎で慢性腎不全となり人工透析導入され、障害年金の請求をさせていただきました。
請求から決定までは、3か月半くらいでした。
事前に準備をはじめて5月から人工透析を開始→そのままの流れで5月末に請求

事後重症でしたので、一番いい形で障害年金の受給ができたと思います。
人工透析(初診はアメリカの病院)障害厚生年金2級受給
- 相談者 50代男性 神奈川県
- 傷病 慢性腎不全(人工透析)
- 認定 障害厚生年金2級
慢性腎不全で、人工透析を導入されている方の、障害厚生年金2級の年金証書が届いたと連絡を頂きました。
初診がかなり前、それもアメリカの病院でしたので、「受診状況等証明書が添付できない理由書」での初診証明となりました。
幸いにも帰国時にドクターが書いた書類や、検査数値等をお持ちでしたので添付し無事認められました。
日本語への翻訳は恥ずかしながら、ご本人さまにお願いいたしました・・・すいません。ありがとうございました!