統合失調症の障害年金はいくら?金額・加算・遡及請求を解説

統合失調症の障害年金はいくら?金額・加算・遡及請求を解説

統合失調症の障害年金でもらえる金額の目安

統合失調症の障害年金でもらえる金額を解説します

統合失調症で障害年金に認定された場合、初診日に加入していた年金制度や等級により、受け取れる金額が変わります。

このページでは、障害基礎年金、障害厚生年金、子の加算、配偶者加給年金、年金生活者支援給付金、遡及請求の金額を整理して解説します。

「統合失調症で障害年金はいくらもらえるのか知りたい」

「障害基礎年金と障害厚生年金の金額の違いを確認したい」

「子の加算や配偶者加給年金、遡及請求の金額も知りたい」

このような方に向けて、統合失調症で受け取れる障害年金の金額を解説します。

※このページは、統合失調症の障害年金について、金額に特化した補助ページです。受給例や認定基準の全体像については、統合失調症で障害年金はもらえる?受給できるケースと金額・認定基準を解説をご確認ください。

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執筆者紹介|障害年金専門社労士 但田美奈子

はじめまして。

当事務所で障害年金の申請サポートを担当しております、但田美奈子です。

経験15年以上・累計相談件数4,250件(令和8年8月末現在)・受給率97.8%。
統合失調症をはじめ、精神疾患による障害年金のご相談にも対応してまいりました。

統合失調症で障害年金の金額はいくら?

統合失調症の障害年金の額

障害年金には、「障害基礎年金」と「障害厚生年金」があります。

  1. 障害基礎年金:1級・2級
  2. 障害厚生年金:1級・2級・3級

初診日に国民年金に加入していた方は、障害基礎年金の対象になります。

初診日に厚生年金に加入していた方は、障害厚生年金の対象になり、1級・2級の場合は障害基礎年金もあわせて支給されます。

3級は障害厚生年金のみです。

また、受給した後、国民年金保険料が免除になる制度もあります。

統合失調症の障害基礎年金額と子の加算

統合失調症で障害基礎年金の1級又は2級に認定された場合の金額は、次のとおりです。

障害等級 金額
1級 1,059,125円/年
+子の加算
2級 847,300円/年
+子の加算

受給権を得た後、翌月分から支給されます。

通常は1年分の金額を6回に分け、偶数月に2か月分ずつ受け取ります。

初回のみ、決定時期によって奇数月に支給されることもあります。

子の加算

統合失調症の子の加算

18歳の年度末までの子がいる場合、子の加算がつきます。

一般的には、高校卒業までの子がいる場合と考えるとわかりやすいです。

子の人数 金額
1人目・2人目 1人につき 243,800円/年
3人目以降 1人につき 81,300円/年

統合失調症の障害厚生年金額と配偶者加給年金

統合失調症で障害厚生年金1級又は2級に認定された場合、障害基礎年金に加えて、障害厚生年金が支給されます。

3級の場合は、障害厚生年金のみが支給されます。

障害厚生年金の金額は、給与や厚生年金加入期間により異なります。

例えば、給与が30万円の方と45万円の方では、受給金額に差が出ます。

障害厚生年金 金額
1級 報酬比例額×1.25
+配偶者加給年金
2級 報酬比例額
+配偶者加給年金
3級 最低保障額 635,500円/年

報酬比例部分は300月みなしがあります

報酬比例部分の計算では、厚生年金期間が300月未満の場合、300月とみなして計算されます。

たとえば、会社に入社後まもなく統合失調症を発症し、障害年金の対象になった場合でも、最低25年分の厚生年金期間があるものとして計算されます。

ただし、障害認定日の属する月以降の被保険者期間は、年金額の計算基礎には含まれません。

配偶者加給年金

統合失調症の配偶者加給年金

統合失調症で障害厚生年金1級又は2級に認定され、生計維持関係にある65歳未満の配偶者がいる場合、配偶者加給年金が支給されます。

配偶者の年収は850万円未満であることが目安です。

奥様が障害厚生年金2級以上を受給した場合でも、要件を満たせば配偶者である夫について配偶者加給年金が支給されます。

ただし、配偶者自身が20年以上の加入期間の老齢厚生年金や障害年金を受給している場合は、支給停止となることがあります。

障害等級 金額
1級・2級
※3級はなし
243,800円/年

年金生活者支援給付金

統合失調症で障害年金を受給する場合、要件を満たすと年金生活者支援給付金が加算されます。

障害基礎年金を受給している方で、1級又は2級に該当する場合が対象です。

金額は毎年変動します。

等級 金額
1級 月額7,025円
2級 月額5,620円

統合失調症の時効と遡及請求

統合失調症の障害年金には時効があります。

請求しないまま時間が経過すると、過去の年金は最大5年で時効により受け取れなくなります。

障害認定日まで遡って請求できる場合、最大で5年間分を遡って受け取れる可能性があります。

これを遡及請求といいます。

統合失調症で遡及請求を検討する場合は、障害認定日頃の診断書を取得できるか、その当時の状態が障害等級に該当するかを確認する必要があります。

統合失調症で受け取れる年金額の目安

生涯を通じた給与とボーナスの平均をもとにした、おおよその受給額です。

あくまで目安としてご参考ください。

ケース 年収モデル 等級 年金の種類 受給額の目安 備考
① 自営業・主婦など 2級 障害基礎年金 847,300円/年 定額
② 自営業・主婦など 1級 障害基礎年金 1,059,125円/年 2級の1.25倍
③ 会社員・平均年収300万円 300万円 3級 障害厚生年金 635,500円/年 最低保障額
④ 会社員・平均年収300万円 300万円 2級 障害基礎年金+障害厚生年金 約144万〜156万円/年 基礎年金+報酬比例
⑤ 会社員・平均年収500万円 500万円 2級 障害基礎年金+障害厚生年金 約192万〜204万円/年 基礎年金+報酬比例
⑥ 会社員・平均年収500万円 500万円 1級 障害基礎年金+障害厚生年金 約240万〜252万円/年 2級の1.25倍

よくあるご質問

Q. 統合失調症の障害基礎年金はいくらですか?

令和8年度水準では、障害基礎年金2級は年額847,300円、1級は年額1,059,125円です。18歳の年度末までの子がいる場合は、子の加算がつくことがあります。

Q. 統合失調症で障害厚生年金3級の場合はいくらですか?

障害厚生年金3級には最低保障額があり、令和8年度水準では年額635,500円です。実際の金額は、報酬比例額により異なります。

Q. 統合失調症で障害厚生年金2級になると、障害基礎年金も受け取れますか?

はい。初診日に厚生年金に加入しており、障害厚生年金2級に認定された場合は、障害基礎年金2級と障害厚生年金2級をあわせて受け取ります。

Q. 配偶者加給年金は統合失調症でもつきますか?

障害厚生年金1級又は2級に認定され、生計維持関係にある65歳未満の配偶者がいる場合は、配偶者加給年金がつくことがあります。3級には配偶者加給年金はありません。

Q. 統合失調症で遡及請求をすると、過去分はいくら受け取れますか?

障害認定日当時の診断書が取得でき、その時点の状態が障害等級に該当すると判断されれば、最大5年分まで遡って受け取れる可能性があります。金額は等級や年金の種類によって異なります。

統合失調症で障害年金を検討中の方へ

統合失調症の障害年金の金額は、初診日に加入していた年金制度、障害等級、子の有無、配偶者の有無、厚生年金加入期間や報酬額によって変わります。

金額だけでなく、受給資格、認定基準、診断書、病歴・就労状況等申立書を含めて確認することが大切です。

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参考資料

令和8年4月分からの年金額等について

障害基礎年金の受給要件・支給開始時期・計算方法

障害厚生年金の受給要件・支給開始時期・計算方法

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