拡張型心筋症で障害年金はもらえる?受給できるケースと金額・認定基準を解説

拡張型心筋症で障害年金はもらえる?受給できるケースと金額・認定基準を解説

拡張型心筋症の障害年金の受給まとめ

拡張型心筋症で障害年金はもらえる?

結論から申し上げますと、拡張型心筋症でも障害年金を受給できる可能性があります。

心臓移植・人工心臓・CRT・CRT-D・心臓ペースメーカーの装着や、心不全の状態によって、1級・2級・3級に認定される可能性があります。

  • 初診日の確認
  • 保険料納付要件
  • 検査所見・自覚症状・他覚所見

この3点が重要で、同じ拡張型心筋症でも受給できる方とできない方に分かれます。

「拡張型心筋症で障害年金は難しいと聞くが、私はもらえるのか?」

「実際に受給した例を知りたい」

「もらえる金額はどのくらいだろう」

このようなお悩みをお持ちの方に向けて、専門家の視点から詳しく解説します。

このページでわかること

  • 拡張型心筋症で障害年金を受給できるケース
  • 実際の受給事例
  • もらえる金額の目安
  • 受給資格と初診日の考え方
  • 拡張型心筋症の認定基準
  • 働きながらの受給は難しいのか

拡張型心筋症でも、適切に準備すれば障害年金を受給できる可能性があります。

実際に、障害厚生年金1級・2級・3級に認定された事例があります。

過去に遡って請求できる場合には、数百万円単位の遡及が認められるケースもあります。

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執筆者紹介|障害年金専門社労士 但田美奈子

はじめまして。

当事務所で障害年金の申請サポートを担当しております、但田美奈子です。

経験15年以上・累計相談件数4,193件(令和8年3月末現在)・受給率97.8%。
拡張型心筋症をはじめ、心疾患やさまざまな傷病のご相談に対応してまいりました。

障害年金は、病気やケガで日常生活や仕事が難しくなったときに支給される大切な制度です。

この記事では、拡張型心筋症で障害年金を受給するためのポイントや実際の事例、もらえる金額の目安を詳しく解説します。

申請を迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

拡張型心筋症で障害年金は難しいのか

拡張型心筋症で障害年金を申請するために大切なこと

拡張型心筋症は、心臓の機能低下や不整脈、心不全の状態などにより、日常生活や仕事に制限が出ることがあります。

では、拡張型心筋症で障害年金を受け取ることは難しいのでしょうか。

結論から申し上げますと、拡張型心筋症でも障害年金を受給できる可能性があります。

ただし、病名だけで決まるわけではありません。

検査所見、自覚症状、他覚所見、一般状態、就労状況、装着している医療機器などが総合的に判断されます。

拡張型心筋症で障害年金を受給できるケース

以下のような場合は、障害年金が認められる可能性があります。

  • 心臓移植や人工心臓を装着している
  • CRTまたはCRT-Dを装着している
  • 心臓ペースメーカーを装着している
  • 心不全症状により、日常生活や就労に制限がある
  • 初診日と保険料納付要件を満たしている

拡張型心筋症で障害年金が難しいケース

一方で、次のような場合は審査が難しくなることがあります。

  • 初診日の証明ができない
  • 保険料納付要件を満たしていない
  • 検査所見や症状が診断書に十分反映されていない
  • 就労状況や日常生活の制限が書類上伝わっていない
  • 診断書と病歴就労状況等申立書の内容に不整合がある

重要なのは、拡張型心筋症という病名だけでなく、障害年金の認定基準に該当する状態かどうかを、書類上正確に伝えることです。

以下の2点が特に重要です。

  1. 初診日と加入年金制度の確認
  2. 検査所見・自覚症状・他覚所見・就労状況の整合性

つまり、拡張型心筋症で障害年金が難しいと言われる大きな理由は、病状そのものよりも、初診日や障害状態、診断書の記載がうまく整っていないことにあります。

これらのポイントを押さえることで、受給の可能性は大きく変わります。

このあと、拡張型心筋症で障害年金を受給できた事例や、受給額の目安、認定基準について順に解説いたします。
  1. 受給例
  2. 金額はいくらもらえるのか
  3. 受給資格
  4. 認定基準

拡張型心筋症の障害年金受給例

拡張型心筋症の障害年金の受給例

心筋症で実際に受給した例は参考になると思います。

いろいろなケースがございますので、ご参考ください。

特発性拡張型心筋症で障害厚生年金1級(5年遡及請求)

認定 障害厚生年金1級(遡及請求部分は3級)
相談者 30代男性 東京都三鷹市
傷病 特発性拡張型心筋症
金額 約160万円 遡及金額415万円

拡張型心筋症の遡及請求

ご紹介者からのご相談、ご依頼でした。

15年程前、会社に入社後の健康診断で心電図の異常を指摘。

その後、病院を受診。拡張型心筋症との診断。

息切れの症状があり、力仕事など心臓に負担をかける仕事は禁止されました。

ずっと同じ病院で経過観察および治療を続けていましたが、病状が悪化。

転院し、半年前に植え込み型補助人工心臓の手術を受診。

厚生年金に加入中に初診日がありますので、障害厚生年金の請求です。

人工心臓を装着した場合、術後1級認定となります(※)

(※)人工心臓の場合、「1~2年程度経過観察したうえで症状が安定しているときは、臨床症状、検査成績、一般状態区分表を勘案し、障害等級を再認定する。」

初診日から1年6か月経過した障害認定日頃も息切れ等あり、仕事の制限もみられました。

まだ人工心臓でない期間も3級認定の可能性もあったと考え、現在の診断書と障害認定日頃の診断書(手術後のもの)提出。

障害厚生年金の遡及請求。

結果、障害認定日は障害厚生年金3級(5年遡及)。

人工心臓装着時で額改定となり、障害厚生年金1級の認定でした。

一番いい結果となり、とても喜んで頂けました。

拡張型心筋症で障害厚生年金1級

認定 障害厚生年金1級 額改定
相談者 40代男性 茨城県日立市
傷病 拡張型心筋症(補助人工心臓)
金額 約190万円

元々、拡張型心筋症で額改定請求のサポートをさせて頂いていたお客様と、病院で同室の方でした。

最初はメールでご相談を受け質問にお答えし、後日ご自身で額改定の請求をされました。

質問は、現在は障害厚生年金3級を受給中です。

拡張型心筋症の補助人工心臓(VAD)で額改定請求ができるかどうか?というものでした。

もちろんできます。

しかし年金事務所に障害年金の書類を提出されたところ、「診断書の現症日が古い」と、受け取ってもらえなかったとのこと。

これは手間隙かかり過ぎるということで、専門家に任せようと直接お電話でご相談頂き代理のご依頼を頂きました。

大学病院等では、診断書を依頼してから受け取るまで、大体1~2か月かかります。

しかし、額改定請求は1か月以内の診断書を提出しなくてはなりません。

間に合わなくなることも多く時間がかなりタイトです。

訂正をお願いし、拡張型心筋症の診断書が取得できたらすぐに提出できるよう、その他の必要書類は事前に準備。

無事額改定請求完了。

拡張型心筋症で障害厚生年金3級から1級に額改定認定。

よかった~。ご紹介のお客様が無事受給されてホッとしました!

日本年金機構 中央年金事務所

補助人工心臓で障害厚生年金1級

認定 障害厚生年金1級 額改正請求
相談者 50代男性 東京都江戸川区
傷病 拡張型心筋症(補助人工心臓)
金額 約180万円

当初、3年前に拡張型心筋症でICD(植込み型除細動器)の埋め込みをされました。

そのとき裁定請求のご依頼を頂き、障害厚生年金3級を受給。

何故か初診日が認められず、拡張型心筋症の初診日に対して審査請求をかけて、ようやく処分変更となった案件でした。

病状が悪化しCRT-D(除細動器機能付き心臓再同期医療機器)をされるようになり、額改定請求のご依頼を。

近い将来、心臓移植を視野に、人工心臓になるだろうとのこと。

今回、額改定請求で厚生年金2級になり、その後人工心臓となった時点でまた額改定請求をする方向で進めました。

拡張型心筋症で額改定請求をする際は、請求日以前1か月以内の現症日で診断書が必要です。

大学病院等、診断書作成に時間がかかる場合、期限があることをしっかり説明して依頼しなくてはなりません。

それでも、かなり時間がかかり、遅くなってしまうことがあるのが現実です。

今回は問題なく請求できて、無事障害厚生年金2級に改定。

今までの流れです。

平成25年10月 裁定請求 拡張型心筋症ICD植込み (審査請求)障害厚生年金3級

審査請求の時の様子は、こちらの事例で記載しています。

ICD装着で障害厚生年金3級

平成27年11月 額改定請求 CRT-D植込み 障害厚生年金2級

平成28年05月 額改定請求(2回目) 補助人工心臓植込み 障害厚生年金1級

今回2回目の額改定請求を行い、無事障害厚生年金1級に認定。

実は、このあいだ大きな法改正がありました。

以前は障害年金を受ける権利が発生した日、又は障害の程度の診査を受けた日から1年を経過しないと額改定請求はできません。

ただし、障害厚生年金の受給権者の障害の程度が増進したことが明らかである場合として、厚生労働省令で定める場合は1年以内でも認められます。

手術などはっきりとした場合に限定されていますが、この額改定請求ができる障害の中に人工心臓を装着したものが対象となったのです。

そのため、前回の額改定請求日から半年足らずで2回目の請求。

今回のように、最初に相談いただけると法改正なども含めていろいろとアドバイスができます。

結果1級まで取得できて本当によかったです!

拡張型心筋症で障害年金の金額はいくら?

拡張型心筋症の障害年金の金額

拡張型心筋症で障害年金が無事受給できたあと、金額はいくらもらえるのでしょうか?

実際、受給が決まっても「いくらもらえるのか」がご心配だと思います。

そこで、拡張型心筋症で受給できる等級ごとの金額や、加算される手当を解説していきます。

障害年金には、「基礎」と「厚生」の2つがあります。

  1. 基礎:1級と2級
  2. 厚生:1級、2級、3級

このように、基礎と厚生が組み合わさって、2階建ての仕組み(3級は厚生年金のみ)になっています。

もらえる金額もこれに伴って説明していきます。

また、受給した後、国民年金保険料が免除になる制度がありますので、ご検討下さい。

拡張型心筋症の障害年金の額

拡張型心筋症の障害基礎年金額と子の加算

拡張型心筋症で、障害基礎年金の1級又は2級に認定されたときの金額を解説していきます。

障害等級 金額
1級 1,059,125円/年
+子の加算
2級 847,300円/年
+子の加算

受給権を得た後、翌月分から支給されます。

1年の金額を6等分して、偶数月に受け取ることになります。

初回は臨時で奇数もありえますが、以後必ず偶数月に2か月分まとめて受け取る形になります。

※決定が早い場合など、初回のみは(奇数月分の)1か月分支給ということもあります。

拡張型心筋症の子の加算

18歳の年度末までの、子供がいる場合に加算されます。

一般的には高校卒業までということです。
子の人数 金額
1人目/2人目 1人につき 243,800円/年
3人目以降 1人につき 81,300円/年

拡張型心筋症の障害厚生年金額と配偶者加給年金

拡張型心筋症で、障害厚生年金1級又は2級に認定された場合、障害基礎年金に加えて厚生年金が加算されます。

3級の場合は、障害厚生年金のみが支給されます。

障害厚生年金の金額は、給与や勤めていた期間(年齢)に比例するため、人によりまったく違います。

例えば、給与が30万円の方と45万円の方では、受給金額に1.5倍の差が生じます。

障害厚生年金 金額
1級 報酬比例額加算×1.25
+ 配偶者加給年金
2級 報酬比例額加算×1.0
+ 配偶者加給年金
3級 635,500円/年 金額は一律

報酬比例部分に300月みなしあり

報酬比例部分の計算において、厚生年金期間が300月(25年)未満の場合は、300月とみなして計算されます。

例えば、会社に入社後、それほどたたずして障害年金の受給を開始した場合など。

最低25年は年金を納付したものとして、ある程度の額の厚生年金が受給できるようになっています。

また、障害認定日の属する月後の被保険者期間は、年金の計算の基礎とはされません。

年金制度自体は批判も多いのですが、なかなか手厚くなっています。

計算の基礎となるのは、障害認定日までに納付したものまでです。

配偶者加給年金

拡張型心筋症の配偶者加給年金

拡張型心筋症で1級又は2級に認定され、生計維持関係にある65歳未満の配偶者がいる場合、配偶者加給年金が支給されます(配偶者の年収が850万円未満)。

よくご質問を受けますが、奥様が障害厚生年金2級以上を受給した場合、どうなるでしょうか。

その場合、配偶者である夫についても加給年金が支給されます。

※配偶者自身が20年以上の加入期間の老齢厚生年金や、障害年金を受給していないこと(受給するまではもらえます)。

障害等級 金額
1級・2級
(3級はなし)
243,800円/年

年金生活者支援給付金

拡張型心筋症の障害年金は、年金生活者支援給付金という手当も加算されます。

年金生活者支援給付金は基礎も厚生も変わらず2級以上であれば支給されます。

金額は毎年変動します。

等級 金額
1級 7,025円/月
2級 5,620円/月

拡張型心筋症の時効と遡及請求

残念ながら拡張型心筋症での請求には時効があります。

申請しなければ、過去のものは最大5年間で消滅してしまいます。

もし遡って請求できる場合、最大で5年間遡って受け取れます。

これを遡及請求といいます。

拡張型心筋症で受け取れる年金額の目安

生涯を通じた給与とボーナスの平均(例:生涯をならした平均給与500万円)を基にした、おおよその受給額です。

あくまで目安としてご参考ください(令和8年度水準)。

ケース 年収モデル 等級 年金の種類 受給額 備考
① 自営業・主婦など(国民年金のみ) 2級 障害基礎年金 847,300円/年(69,308円/月) 定額、収入に関係なし
② 自営業・主婦など 1級 障害基礎年金 1,059,125円/年(86,635円/月) 2級の1.25倍
③ 会社員・平均年収300万円 300万円 3級 障害厚生年金 635,500円/年(51,983円/月) 最低保障額(年収に関係なく)
④ 会社員・平均年収300万円 300万円 2級 障害基礎年金+障害厚生年金 約1,440,000〜1,560,000円/年(120,000〜130,000円/月) 基礎年金+報酬比例約5〜6万円
⑤ 会社員・平均年収500万円 500万円 2級 障害基礎年金+障害厚生年金 約1,920,000〜2,040,000円/年(160,000〜170,000円/月) 基礎年金+報酬比例約10万円
⑥ 会社員・平均年収500万円 500万円 1級 障害基礎年金+障害厚生年金 約2,400,000〜2,520,000円/年(200,000〜210,000円/月) 2級の1.25倍

以上、拡張型心筋症でもらえる金額の詳細は障害年金のもらえる金額はいくらなのか?にまとめました。

受給されたお客様の声

社労士但田美奈子よりお客様の声御礼

多くの方から温かいお言葉を頂いております。それらの声が、私の何よりの励みです。いつも本当にありがとうございます。

拡張型心筋症で障害年金を受け取れる条件(受給資格)

拡張型心筋症の障害年金の受給資格

障害年金を受給できる条件を得るために以下の3つが大切になります。

初診日と保険料納付

拡張型心筋症で障害年金を申請するためには、次の3つの重要な要件があります。

  1. 初診日~いつお医者さんに行ったか
  2. 保険料納付要件~保険料は納めていたか
  3. 認定基準

初診日と保険料納付要件を満たしたうえで、障害認定日にこの後述べる「拡張型心筋症の認定基準に該当」すれば、受給できます。

拡張型心筋症の障害年金認定基準

拡張型心筋症の障害年金の認定基準

障害年金を受給できる条件を得るために大切なことは、心筋症の障害年金認定基準に該当するかどうかを十分に理解することです。

拡張型心筋症は、病気の特徴として心室と共にしばしば心房の内腔容積増加を伴う心拡大と、収縮機能障害を特徴とする心筋の病気です。

不整脈による突然死と心不全をもたらしますが、原因はまだ判明していません。

ウイルス感染、遺伝子異常、免疫系の異常、アルコールの過剰摂取等で心筋が損傷をうけ、心筋が弱くなり心臓が拡張し様々な障害が生じます。

拡張型心筋症では、症状が慢性的に進行しますが、進行すると心機能が低下して安静にしていても呼吸困難を呈すようになります。

特に悪化すると少し動いただけでも息切れ、呼吸困難などが生じ外出が困難となります。

その場合、心機能が低下して安静にしていても常に呼吸の管理やケアが必要になります。

心筋症(拡張型・肥大型・拘束型)で障害年金の対象となる、おおむねの認定基準の目安は以下のとおり。

1級 心筋症で1年以上の療養が必要で長期に渡る安静により日常生活に相当な制限がある
2級 心筋症でCRT(心臓再同期療法)、CRT-D(除細動器機能付き心臓再同期医療機器)装着の場合
心筋症で日常生活に著しい制限(外出できない等)
3級 労働が制限されているか制限を加える必要がある
ペースメーカー装着

拡張型心筋症の臨床所見や自覚症状

拡張型心筋症の障害年金認定基準は次の3つを中心的に確認します。

検査所見
拡張型心筋症の検査には、心電図・ホルター心電図・胸部X線・心カテーテル、エコーなどがあります。

拡張型心筋症の重症度は、心電図・心エコー図・カテーテル検査、動脈血ガス分析値も参考としてください。

自覚症状
動悸、呼吸困難、失神、チアノーゼ、浮腫、尿量減少、器質雑音などの症状や所見です。

拡張型心筋症で入退院を繰り返していたことなども判断材料となります。

拡張型心筋症の主要症状としては、胸痛、動悸、呼吸困難、息切れ、咳、痰、失神等の自覚症状等の他覚所見があります。

他覚所見
他覚所見は医師の診察により得られた客観的症状なので、常に自覚症状と連動しているか否かに留意する必要があります。

年金手帳

心筋症の障害年金等級

心筋症の障害年金各等級の認定基準を以下のように示しています。

障害の程度 心筋症障害の状態
1級 心筋症で身体の機能の障害又は長期にわたる安静を必要とする病状が認められる状態であって、日常生活が著しい制限を受けるか、又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの
2級 心筋症で身体の機能に労働が制限を受けるか、又は労働に制限を加えることを必要とする程度の障害を有するもの
3級 心筋症で身体の機能に労働が制限を受けるか、又は労働に制限を加えることを必要とする程度の障害を有するもの

拡張型心筋症と障害認定日の考え方

障害年金では、原則として初診日から1年6か月を経過した日が障害認定日です。

拡張型心筋症の場合も、まずは初診日から1年6か月を経過した時点の状態を確認します。

ただし、心臓ペースメーカー、CRT、CRT-D、人工心臓などを装着した場合は、装着日や手術日、現在の状態、請求方法の整理が重要になります。

実際の請求では、初診日、障害認定日、医療機器の装着日、診断書の現症日、額改定請求の可否などを確認する必要があります。

拡張型心筋症は、病状の経過や医療機器の装着状況によって請求方法が変わることがあります。

働きながらの受給は難しいのか

拡張型心筋症でも、働きながら障害年金を受給できる場合があります。

働いていることだけで、直ちに障害年金が受給できないとは限りません。

ただし、心疾患の状態、就労内容、勤務時間、職場での配慮、通院状況、日常生活の制限などは審査で確認されることがあります。

拡張型心筋症であっても、診断書や申立書の内容が実際の状況と合っていることが大切です。

よくあるご質問

Q. 拡張型心筋症になったら必ず障害年金をもらえますか?

必ずではありません。

拡張型心筋症と診断された場合でも、初診日、保険料納付要件、加入していた年金制度、認定基準への該当性を確認する必要があります。

Q. 拡張型心筋症で障害厚生年金3級になることはありますか?

あります。

労働に制限がある場合や、心臓ペースメーカーを装着している場合など、障害厚生年金3級に該当する可能性があります。

ただし、障害厚生年金3級を受けるためには、初診日が厚生年金加入中であることが重要です。

Q. CRTやCRT-Dを装着した場合は何級になりますか?

CRT(心臓再同期医療機器)やCRT-D(除細動器機能付き心臓再同期医療機器)を装着した場合、障害年金2級に該当する可能性があります。

ただし、最終的には診断書の内容や全身状態、日常生活・就労への制限などを含めて判断されます。

Q. 人工心臓を装着した場合は障害年金1級になりますか?

人工心臓を装着した場合、障害年金1級に認定される可能性があります。

その後、一定期間経過後に症状が安定している場合は、臨床症状や検査成績、一般状態区分表などを踏まえて再認定されることがあります。

Q. 初診日が分からない場合でも請求できますか?

すぐに諦める必要はありません。

医療機関の記録、健康診断結果、紹介状、当時の資料などから初診日を確認できる場合があります。

拡張型心筋症の障害年金では初診日が重要になるため、まずは確認できる資料を整理することが大切です。

拡張型心筋症で障害年金を検討中の方へ

拡張型心筋症の障害年金では、初診日、保険料納付要件、診断書の内容、検査所見、自覚症状、他覚所見、就労状況が重要になります。

特に、拡張型心筋症では、人工心臓、CRT、CRT-D、ペースメーカーなどの医療機器の装着状況や、心不全症状の程度によって判断が変わります。

「自分は対象になるのか」「何級になる可能性があるのか」「過去に遡れるのか」など、判断に迷う方も多いと思います。

拡張型心筋症で障害年金を検討されている方は、まずはお気軽にご相談ください。

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参考資料

拡張型心筋症の障害年金は個別事情によって判断が分かれます。少しでも気になる点があれば、まずは無料でご相談ください。

令和8年4月分からの年金額等について

障害基礎年金の受給要件・支給開始時期・計算方法

障害厚生年金の受給要件・支給開始時期・計算方法

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