この記事では、脊柱管狭窄症での障害年金受給のポイントや実際の事例、もらえる金額の目安を詳しく解説します。

申請を迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

解説

受給するのは難しいのでは?との声も多く寄せられています。

具体的にどうすれば、脊柱管狭窄症で障害年金を受給できるのでしょうか?

以下の順でお話します。

  1. もらえる金額
  2. 受給事例
  3. 受給資格(認定基準)

この記事の目次

脊柱管狭窄症で障害年金の金額はいくら

脊柱管狭窄症で障害年金の金額はいくら
脊柱管狭窄症で障害年金が無事受給できたあと、金額はいくらもらえるのでしょうか?

実際、受給が決まっても「いくらもらえるのか」がご心配だと思います。

そこで、脊柱管狭窄症で受給できる等級ごとの金額や、加算される手当を解説していきます。

障害年金には、「基礎」と「厚生」の2つがあります。

  1. 基礎::1級と2級
  2. 厚生::1級、2級、3級

このように、基礎と厚生が組み合わさって、2階建ての仕組み(3級は厚生年金のみ)になっています。

もらえる金額もこれに伴って説明していきます。

障害年金の額

脊柱管狭窄症の障害基礎年金額

脊柱管狭窄症で障害年金が認定され、もらえる金額は基礎年金か厚生年金かで異なります。

障害等級 金額
1級 1,039,625円/年
+子の加算
2級 831,700円/年
+子の加算

受給権を得た後、翌月分から支給されます。

1年の金額を6等分して、偶数月に受け取ることになります。

初回は臨時で奇数もありえますが、以後必ず偶数月に2か月分まとめて受け取る形になります。

※決定が早い場合など、初回のみは(奇数月分の)1か月分支給ということもあります。

子の加算

脊柱管狭窄症の子の加算

18歳の年度末までの、子供がいる場合に加算されます。

社労士より

一般的には高校卒業までということです

子の人数 金額
1人目/2人目 1人につき 239,300円/年
3人目以降 1人につき 79,800円/年

脊柱管狭窄症の障害厚生年金額

脊柱管狭窄症で、障害厚生年金1級又は2級に認定された場合、障害基礎年金に加えて厚生年金が加算されます。

3級の場合は、障害厚生年金のみが支給されます。

障害厚生年金の金額は、給与や勤めていた期間(年齢)に比例するため、人によりまったく違います。

例えば、給与が30万円の方と45万円の方では、受給金額に1.5倍の差が生じます。

障害厚生年金 金額
1級 報酬比例額加算×1.25
+ 配偶者加給年金
2級 報酬比例額加算×1.0
+ 配偶者加給年金
3級 623,800円/年 金額は一律

報酬比例部分に300月みなしあり

報酬比例部分の計算において、厚生年金期間が300月(25年)未満の場合は、300月とみなして計算されます。

例えば、会社に入社後、それほどたたずしてうつ病になり障害年金の受給を開始した場合など。

最低25年は年金を納付したものとして、ある程度の額の厚生年金が受給できるようになっています。

また、障害認定日の属する月後の被保険者期間は、年金の計算の基礎とはされません。

年金制度自体は批判も多いのですが、なかなか手厚くなっています。

計算の基礎となるのは、障害認定日までに納付したものまでです。

配偶者加給年金

脊柱管狭窄症の配偶者加給年金

脊柱管狭窄症で1級又は2級に認定され、生計維持関係にある65歳未満の配偶者がいる場合、配偶者加給年金が支給されます(配偶者の年収が850万円未満)。

よくご質問を受けますが、奥様が障害厚生年金2級以上を受給した場合、どうなるでしょうか。

その場合、配偶者である夫についても加給年金が支給されます。

※配偶者自身が20年以上の加入期間の老齢厚生年金や、障害年金を受給していないこと(受給するまではもらえます)。

障害等級 金額
1級・2級
(3級はなし)
239,300円/年

年金生活者支援給付金

脊柱管狭窄症の障害年金は、年金生活者支援給付金という手当も加算されます。

年金生活者支援給付金は基礎も厚生も変わらず2級以上であれば支給されます。

金額は毎年変動します。

等級 金額
1級 6,813円/月
2級 5,450円/月

脊柱管狭窄症の障害年金額めやす

生涯を通じた給与とボーナスの平均(例:生涯をならした平均給与500万円)を基にした、おおよその受給額です。

あくまで目安としてご参考ください(令和7年度水準)。

ケース 年収モデル 等級 年金の種類 受給額 備考
① 自営業・主婦など(国民年金のみ) 2級 障害基礎年金 831,700円/年(69,308円/月) 定額、収入に関係なし
② 自営業・主婦など 1級 障害基礎年金 1,039,625円/年(86,635円/月) 2級の1.25倍
③ 会社員・平均年収300万円 300万円 3級 障害厚生年金 623,800円/年(51,983円/月) 最低保障額(年収に関係なく)
④ 会社員・平均年収300万円 300万円 2級 障害基礎年金+障害厚生年金 約1,440,000〜1,560,000円/年(120,000〜130,000円/月) 基礎年金+報酬比例約5〜6万円
⑤ 会社員・平均年収500万円 500万円 2級 障害基礎年金+障害厚生年金 約1,920,000〜2,040,000円/年(160,000〜170,000円/月) 基礎年金+報酬比例約10万円
⑥ 会社員・平均年収500万円 500万円 1級 障害基礎年金+障害厚生年金 約2,400,000〜2,520,000円/年(200,000〜210,000円/月) 2級の1.25倍

以上、脊柱管狭窄症でもらえる金額の詳細は障害年金のもらえる金額はいくらなのか?にまとめました。

受給例-頸部脊柱管狭窄症で障害厚生年金2級120万円

脊柱管狭窄症で障害年金 受給例を紹介します

認定 障害厚生年金2級
相談者 男性 埼玉県川越市
傷病 頸部脊柱管狭窄症
金額 金額約120万円

左半身(特に左手)に痺れを感じるようになり、次第に悪化。

その後右手にも力が入らなくなり、首を動かすことも困難になり受診。

当初は仕事の疲れだと言われ、痛み止めを処方されていたのみ。

その後大学病院で、すぐに手術が必要と診断されたとのこと。

手術後も症状は改善せず、握力は左右共一桁台に。

お子さんを抱っこすることもできません。

初診日は厚生年金加入時なので、障害厚生年金の請求(肢体疾患)。

認定日の診断書が取得できる状況だったのですが、ご本人の希望もありあえて事後重症での請求となりました。

理由は「そちらの病院さんとどうしても合わなかった」というです。
こういうこともありえます。

社労士より

申請から83日、無事厚生年金2級に認定されました。

受給資格

脊柱管狭窄症で障害年金を申請するために大切なこと

脊柱管狭窄症で障害年金を申請するために、絶対にはずせない3つの要件があります。

  1. 初診日~いつお医者さんに行ったか
  2. 保険料納付要件~保険料は納めていたか
  3. 認定基準

初診日と保険料納付要件を満たしたうえで、障害認定日に「間質性肺炎の認定基準に該当」すれば、受給できます。

障害認定日は初診日から1年6か月経過したところになります。

認定基準

脊柱管狭窄症で障害年金の認定基準

脊柱管狭窄症の受給資格(認定基準)は、肢体の部位により異なります。

脊柱管狭窄症で申請するにはいろいろと複雑な点もあり、女性社労士が初回無料相談中です。メールやお電話で問合せ下さい。

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第1 上肢の障害 1 認定基準 上肢の障害については、次のとおりである。

第2 下肢の障害 1 認定基準 下肢の障害については、次のとおりである。

第3 体幹・脊柱の機能の障害 1 認定基準 体幹・脊柱の機能の障害については、次のとおりである。

第4 肢体の機能の障害 1 認定基準 肢体の機能の障害については、次のとおりである。

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